もっと音読を 課題文編,発達障害や知的障害の不安をお持ちの方も。四谷にある個別指導塾「よむかくはじく」

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もっと音読を 課題文編

ここでは,絵本や小説作品などを音読してもらう時のポイントを
一つあげたいとおもいます.

・学年相応ではないものであってもOK!

お子さんがその子の実年齢よりもおさない子ども向けの作品を読みたがる事はありませんか.

「絵本などには漢字や難しい言葉があまり出てこないから」
「長さが短いから(ほんとは本を読むの,あまり好きじゃない…)」
「絵がたくさんあって分かりやすいから」

..などの理由があるのかもしれません.

聞き手は決して本人が選んだ本に難色を示さないように心がけたいものです.

どうしてかというと,
「自分が好きな本を読むのはそれがどんな本であれ何も読まないよりもいいことだ」こういうメッセージを送ることが大事だからです.

本を読むのは大事だけれども“ためになる本ならば”という限定付きだと暗に示しているのが伝わると,読書への自発的な気持ちはさがるもの.

「いい・わるい」という評価がきになってしまい,楽しみではなくなってしまうというわけです.

普段本を自分からは読もうとしない子どもにはなおさら,こうしたプレッシャーを与えないほうがよいでしょう.

十代のころ,私自身,自分の好きな本・読みたい本に自信が持てなくなった時がありました(どちらかというとマンガや絵の多いエンターテイメント系の本が好きだったもので).

「もっと“ちゃんとした本”をよまなくてもいいのかな…」と,私よりも本の虫状態の兄弟に打ち明けたところ,「すきな本を読めばいい.何を読んで良いか分からなくても,自分が面白いと思えばそれを読めばいい.」との答えを返されました.

この一言がきっかけで,読書へのプレッシャーがずいぶん
減ったのを思い出しました.

次の回で,音読をしてもらう時の基本的なやり方とコツについて
ご紹介いたします.