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WISC-Ⅳの下位検査 〜符号〜,発達障害や知的障害の不安をお持ちの方も。新宿四谷にある個別指導塾「よむかくはじく」

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WISC-Ⅳの下位検査 〜符号〜

「符号」はPSI(処理速度)の下位検査です。

処理速度とは、

  • 「視覚的な情報を事務的に、数多く、正確に処理していく能力」

「符号」は、

  • 「数字に対応した幾何学的な記号を、時間内にできるだけ速く見本と同じように書き入れる課題」

になります。

 WMI(ワーキングメモリー)の下位検査「数唱」「語音整列」では、同じ情報でも聴覚的な情報、すなわち耳でききとった情報を覚えたり、再現する課題でした。「符号」では、目で見た情報という点で違っていますね。

ある人間が成長するにつれて文字や数字の読み書きができるようになります。このとき、その人間はある形状とある形状の識別ができるようになっている、とも言えます。

「符号」に関係があるスキルをあげてみます。

・ある形(記号)を正確に目で見て書き写す
・見本をまねる
・所定の位置に定められたサイズで書き込む

となります。

 スピードも関わりますし、見本をまねるのは「手続き的能力」にあたります。情報の意味を理解する事よりむしろ、手順にしたがって扱う能力をみるのです。いわゆる事務処理能力が問われているのでしょう。マイペースに考えたり行動するタイプの人にとって、ちょっと苦手に感じるかもしれませんね。

 こうして分析してみると、PSI(処理速度)の能力は、例えば時間制限のあるテストなどを受ける場面や集団行動でまわりと同じスピードで動く場面…などと関わっているようにも思えてきます。

 この「符号」のように、例えば、所定のマス目にバランス良く文字を書くことが難しいという人に対してこちらをご紹介しましょう。

ブレインジム→「レイジー・エイト」「ダブル・ドゥードゥル」

いずれも、力の大きさや力を及ぼす方向を正確にコントロールするスキルをチェックし伸ばすなら最適です。文字を書きたがらないというお悩み。しばしばうかがいますが、もしかしたら、こうしたコントロールができず、必要以上に力を入れて書いていて疲れてしまうからなのかも。

ひらがなの場合は、バランスのとれた曲線を楽に描けるか?漢字の場合は、対称性、比を正確にとらえて再現できるか?がコツですね。そもそも、「文字」以前の「線」のレベルでつまづいているお子さんにはぴったりです。その際、書字困難を判断する基準として、“自分が書いた文字を自分でも読めない”“他の人が見て、何と書いているか分からない”くらいかどうかを見てあげると良いです。

 また、

フォイヤーシュタインのFIEプログラム→「Organization of Dots(点群の組織化)」

いくつもの点が見えているけれども、見本の図形を作るために必要な点だけにフォーカスするなど、「符号」で使う「必要な情報だけにフォーカスする」スキルと関わっています。「スルー力(りょく)」とも言えますね(これがなかなか難しいのです…!)。