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WISC-Ⅳの下位検査 〜絵の概念〜,発達障害や知的障害の不安をお持ちの方も。新宿四谷にある個別指導塾「よむかくはじく」

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WISC-Ⅳの下位検査 〜絵の概念〜

「絵の概念」はPRI(知覚推理)の下位検査です。ちなみに、WISC−Ⅲでしたら知覚統合というグループがこの知覚推理に近いかと思います。

知覚推理とは、

  • 「視覚的な情報を取り込み、各部分を関連づけて全体としてまとめる能力」

「絵の概念」は、

  • 「それぞれの段から共通の特徴のある絵を1つ選ばせる(食べるもの、身につけるもの、水に関わるもの等)。カテゴリー的思考能力や、誤答をあまりにも早く選択することの抑制能力を測定する。」

前回みていった「積木模様」と同じく、視覚的な情報を扱うもの。そして、今回のキーワードは「共通点」でしょう。共通点がいえる。すなわち、カテゴリー分けを明確な根拠をもとに行えるのです。ちょっと細かいのですが、この検査では、誤答をしないように自己コントロールするスキルも関わっています。

つまり、「仮に上段のこの絵と下段のこの絵が共通しているとして、それ以外の絵の間には共通点があるかいなか?」をもう一度自分で確認できていないと誤答の選択につながる。という訳です。

カテゴリー的思考、自己コントロールをうまく行うためにはどのようなスキルがいるのでしょうか?

・二つ以上のものをある基準のもとに比較できる
・比較の基準となる抽象度の高い概念を扱える
・回答する前にすべての選択肢をチェックするなど、注意をコントロールし続けられる

「これとこれは同じカテゴリーに含まれるのだ」と言うためには、ある基準のもとに2者(または3者)を比較をして、「共通点」をひとことで指摘しなければならないのですね。共通点の指摘。活発な探索、比較活動をすることによって可能になります。「絵の概念」で扱うのは視覚的な情報ですが、その情報を取り入れる経路が視覚的なのであって、比較活動をする際には抽象度の高い語彙も必要になるでしょう。

以上のようなスキルを伸ばすためには、

フォイヤーシュタインのFIEプログラム→点群の組織化、比較、分析的知覚

特に、比較がベストマッチしそうです。IE比較のポイント。それは、次の点に集約できるでしょう。

「複数の回答を考えられる」「どのようなモーダリティで与えられた情報であっても、ある基準をもとにして比較できる」「比較の基準となる主要な概念を使える」

学習者のレベルに応じて、比較Basicというイラストが豊富な教材もございます。はじめはイラストに注意が向きにくく言葉すくなな生徒さんも、ちょっとコツをつかむと積極的に探し始めたり、何がヘンなのだろうと考えたりと、なかなか良い刺激を与えられる教材です。