ソーシャル・シンキング social thinking,発達障害や知的障害の不安をお持ちの方も。四谷にある個別指導塾「よむかくはじく」

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ソーシャル・シンキング social thinking

特別支援教育士養成セミナーの受講メモからです。

英語圏において“social thinking”という概念が浸透してきているそうです。

Michael Garcia Winnerによるもので、高IQの子たちにこのスキルを具体的に教えるプログラムがあるのだそうです。

social thinking とは、

「ふつうなら」他人と一緒に過ごしている時には常時バックグラウンドでなされている思考のこと。あまりに当たり前のことであって考えてすらいない。定型発達の子ならば自然と知っているスキルである。ゆえに彼らはつねに、他人のこと周囲のことを考えて行動できる。

このスキルが欠けていたら…

・自分のペースで自分の事ばかりを話す
・相手の目を見て会話を続行することができない
・他人が見ている前で鼻をほじる

といった行動につながる。

こうした行動を注意する時に心がけると良いポイントがあるそうです。

例えば、「相手の目を見なさい。失礼です。」よりも、相手の目を見る意味(理屈)を教えたほうが良い。「自分のことばかり話すと、先生は自分のことを考えてもらってないような気がする。楽しくない。」と、あえて「なぜ問題があるか」を言語化して教える。

そうでないと、本人は本当に気づいていないからなのだそうです。

別の切り口からみると、セルフモニタリングが十分ではないために、相手との相互行為の中で自然とこのスキルを獲得するのが難しいのだ。とも言えるでしょうか。