感覚・運動の問題 〜イントロダクション〜,発達障害や知的障害の不安をお持ちの方も。四谷にある個別指導塾「よむかくはじく」

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感覚・運動の問題 〜イントロダクション〜

11月に参加しました日本LD学会で行われたシンポジウム「感覚や運動の問題のアセスメント」の内容を少しご紹介いたします。
 
今回シンポジウムに参加するまでは、感覚の問題とはすなわち“感覚過敏”のことであると受け取っていました。まずはその理解が更新されました。

お話しいただいた長崎大の岩永竜一郎教授が連載されていたこちらのメールマガジンの内容も改めて参考にしました。
感覚過敏と対になるもの、“感覚探求”という状態があるのです。例えば、服を噛み続ける、トランポリンなどジャンプし続けるという行動があたります。
 
また、おなじ感覚刺激に対する反応の大小という軸から、“過反応”という状態と“低反応”という状態があります。例えば、教室内がうるさすぎると感じて集中できない。これは過反応にあたります。逆に、何かに集中している時に声をかけられても(聴こえないので)返事をしない。これは、集中した状態で聴覚刺激に対して低反応状態になっている例です。
 
このように、感覚の問題を感覚過敏と感覚探究、そして、刺激に対する過反応と低反応という2つの軸でとらえることができます。頭の中がだいぶ整理されました。
 
シンポジウムではさらに、感覚の問題に対するアセスメントの選択肢についてや、教育現場での対応例についてお話しされました。以降こちらで紹介していきたいと思います。