感覚過敏と対になるもの、“感覚探求”という状態があるのです。例えば、服を噛み続ける、トランポリンなどジャンプし続けるという行動があたります。
また、おなじ感覚刺激に対する反応の大小という軸から、“過反応”という状態と“低反応”という状態があります。例えば、教室内がうるさすぎると感じて集中できない。これは過反応にあたります。逆に、何かに集中している時に声をかけられても(聴こえないので)返事をしない。これは、集中した状態で聴覚刺激に対して低反応状態になっている例です。
このように、感覚の問題を感覚過敏と感覚探究、そして、刺激に対する過反応と低反応という2つの軸でとらえることができます。頭の中がだいぶ整理されました。
シンポジウムではさらに、感覚の問題に対するアセスメントの選択肢についてや、教育現場での対応例についてお話しされました。以降こちらで紹介していきたいと思います。